~6時間ごとに1週間後までの可降水量を可視化~
凸版印刷株式会社のグループ会社である株式会社ONE COMPATH(ワン・コンパス)では、位置情報や地図を中心とした様々な技術情報の発信やβ版サービスを試験的に公開するサイト「マピオンテックラボ」で、6時間ごとに168時間後(7日後)までの地球全体の「可降水量」を確認できる「世界可降水量マップ」を追加し、試験的に公開しました。なお「可降水量」とは空気中に含まれている水分がすべて雨や雪になって降ったと仮定したときの降水量で、アメリカ海洋大気庁(NOAA)のデータを活用しました。
マピオンテックラボ URL:http://labs.mapion.co.jp/
開発の背景
当社では、1997 年に日本初のインターネット地図サービス「Mapion」(※1)の提供を開始して以来、地図や位置情報に関する技術の研究や開発を続けてきました。企業や生活者に寄り添う「ワンマイル・イノベーション・カンパニー」を企業ビジョンに掲げる当社として今後も多様化するニーズに対応するため、多彩な地図表現や関連する技術などを基にしたサービス展開の研究や開発を進めています。
昨今、夏季に発生する集中豪雨は量・頻度ともに年々増加しています。気象庁でもこの6月から短時間で集中的な豪雨をもたらす「線状降水帯」の予測情報の発表を始めています。線状降水帯の発生メカニズは解明されておらず予測精度の向上に向け様々な研究が進んでいますが、この予測に用いられる有効なデータが「可降水量」です。「可降水量」とはGPS電波の性質を応用した技術で、空気中に含まれる水蒸気が全て雨や雪になり地上に降ったと仮定したときの降水量を指します。GPS電波が受信機までに到達するスピードが、水蒸気が多く含まれる空気ほど遅延するという性質を使って予測しています。
今年の6月3日に「マピオンテックラボ」では地球全体の降水予報を確認できる「世界降水マップ」を公開しましたが、今回気象データと地図や位置情報を活用した新たな試験的な地図として、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の可降水量データを活用し「世界可降水量マップ」を開発しました。
世界可降水量マップ概要
6時間ごとに168時間後(7日後)までの可降水量の予報を見ることができます。日本はもちろん世界全体の可降水量を固定された地図上で確認できます。
マウスカーソルを合わせると経度(0°~360°)/緯度(-90°~90°)とともに、その場の可降水量がポップアップで表示されます(ポップアップ機能は右上の「Toggle show closest data on hover」アイコンをクリックするとoffにできます) なお、本サービスは試験的に行っているもので、利用者の安全やビジネス等に関わる意思決定に用いることはお控えください。
今後の展開
今後は気象庁などが公開する様々な気象データを地図上に可視化して、マピオンなどの各サービスへの展開を検討していきます。
企業や生活者に寄り添う「ワンマイル・イノベーション・カンパニー」として、位置情報や地図の関連技術の公開をするとともに、デジタル地図の可能性を広げ、新たな技術や機能を活用したサービスを開発・提供していきます。
※1 地図検索サービス「Mapion(マピオン)」について
株式会社ONE COMPATHが、1997年(当時、株式会社サイバー・マップ・ジャパン)より運営し、月間1,500万人に利用されている地図検索サービス。視認性が高く正確で美しいデザインの地図を高頻度で更新し、日本全国のスポット検索やルート検索、天気予報や観光地情報などの便利な機能を提供しています。
URL:https://www.mapion.co.jp/
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