コード式決済の利用割合14%に留まる
利用率アップの鍵はサービス理解とセキュリティ
主婦はポイントカードで店を選ぶ
凸版印刷株式会社のグループ会社である株式会社ONE COMPATH(ワン・コンパス、本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:早川 礼、※1)が運営する国内最大の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」(※2)は、Shufoo!を利用する全国の既婚女性6,940名の消費者を対象に、キャッシュレス決済とポイントカードに関する意識調査を行いました。
近年、「PayPay」や「オリガミペイ」に代表されるコード型キャッシュレス決済の注目度が高まり、「キャッシュレス決済」の選択肢が広がると共に、そのシェアを高めようと政府が様々な施策を打ち出すなど、何かと耳にすることが増えてきました。「ポイントカード(アプリ)」と共に、うまく使いこなすことでよりお得に買い物ができるという利用メリットがあります。実際に主婦がどのように利用しているのか、アンケートを通じて調査しました。
キャッシュレス決済とポイントカードに関する意識調査
- 1年以内のキャッシュレス決済利用、「増えた」56%!
- 絶対王者はクレジットカード、次いで流通系ICカード 地域差も顕著
- コード式決済は、サービス理解とセキュリティが課題
- 約95%がポイント好き!アプリよりカードで貯めたい
- ポイントカードで店を選ぶ、約8割
1年以内のキャッシュレス決済、「増えた」56%!
最近1年でキャッシュレス決済が増えたかどうかの質問では、「増えた」「やや増えた」と回答した割合が56%となりました。キャッシュレス決済の選択肢が広がる社会を背景に、主婦の間でも利用者数が伸びていることが分かります。
キャッシュレス決済の王者はクレジットカード!流通系、交通系も多いが地域差が顕著
クレジットカード、Suicaなどの交通系ICカード、WAONなどの流通系電子マネー、Quickペイなどの後払い式電子マネー、LINEペイなどのコード式、デビットカード、仮想通貨のうち、キャッシュレス決済の利用頻度では、クレジットカードを1か月に1回以上使う割合が71.4%で圧勝となりました。続いて流通系電子マネーの53%、交通系ICカードの31.7%と続きました。利用頻度は他と比べて高い傾向がありますが、クレジットカードを「全く利用しない」が13.6%だったのに対し、流通系電子マネーでは31.9%、交通系ICカードでは41.3%が「全く利用しない」となり、大きな開きがあります。それぞれ対象の流通店舗や鉄道会社など使用範囲があることから、地域によって大きく利用傾向が異なるのは当然のことかもしれません。
例えば、流通系電子マネーの「WAONカード」を発行するイオングループの店舗がない福井県では、利用率が31.4%で全国最下位になりました。また、交通系ICマネーは首都圏での保有率が高く、東京では91.6%で全国トップになりました。一方、車社会と考えられる地域では低い傾向があり、最も交通系ICカードを使わないのは徳島県で、10.7%になりました。
コード式決済の利用率アップの鍵は、サービス理解とセキュリティ
近年各メディアが取り上げている話題のコード式キャッシュレス決済ですが、利用したことがある割合が14%となり、まだまだシェアは伸びていません(「全く利用しない」以外を選択した割合)。コード式決済を利用しない理由として、「サービス自体がよく分からないから」が58.2%、「セキュリティ面が心配だから」が39.6%となりました。
今後利用してみたいか、という問いには、「1か月以内の利用を検討している」が1.8%、「数か月以内」が6.5%、「1年以内」が13.6%となりました。「利用したいと思わない」が78.1%と高く、利用シェアを引き上げたい政府の意向に反して、主婦の関心度はまだまだ低いと言えます。利用率アップには、サービス理解とセキュリティ面の改善が、鍵になりそうです。
主婦は現金派!11シーン中8シーンで現金派が上回る
各シーンでの支払い方法について、現金派かキャッシュレス決済派かを質問したところ、11シーン中8シーンで現金派が多いことが分かりました。キャッシュレス決済が上回った3シーンは、通販サイト、家電量販店、宿泊施設でした。通販サイトでキャッシュレス決済の利用者が多いのは納得の結果と言えますが、現金派が22.2%と一定数いることも無視できません。全体的に現金派が多いことが分かります。
消費増税後にポイント還元、68.2%が認知
消費増税後、キャッシュレス決済を利用すると購入額の最大5%がポイント還元される施策を政府が打ち出しましたが、これを「知っていた」「聞いたことがある」と回答した割合は68.2%でした。主婦のキャッシュレス決済の利用率は、消費増税をきっかけに大きく増加していくと考えられます。
ポイントを集めるのが好き94.9%、アプリよりカードで貯めたい
ポイントを集めるのが好きかどうか、という質問に対し、94.9%が「好き」と回答。またポイントを貯める方法として、カード派かアプリ派かを聞いたところ、意外にもカード派が66%とアプリ派34%の約2倍という結果になりました。
ポイントカード(アプリ)の保有数、「2~5種類」が半数以上!
ポイントカード(アプリ)をトータルで何種類保有しているかの質問に対し、2~5種類と回答した割合が54.5%と半数以上の結果になりました。6~9種類は20.6%、10~14種類は10.5%となりました。多くの主婦が必要最低限のカード(アプリ)を使いこなしていることが分かります。
ポイントカードの絶対王者はTポイント!続いてWAON、Ponta
6種類のメジャーなポイントカードの利用頻度に関する質問では、Tポイントを1か月に1回以上を使う方が73.1%でアクティブユーザー数が最多となりました。「全く利用しない」の12%を除くと、主婦の約9割が保有していることが分かります。TSUTAYAによれば年間のTカードの利用者数は6,676万人で(※3)、国民の約半数が保有している計算になるので、主婦の保有率の高さがよく分かります。理由として「使える場所が多いから」という意見が多く、他にも「ウエルシアで1.5倍で使える日があるから」と具体的な利用メリットを挙げる方も多く見られました。
続いて、イオン等で使えるWAONカードの「1か月に1回以上」が59.0%、ローソン等で使えるPontaカードが49.9%となりました。
これ以外にお気に入りのカードと理由を聞いたところ、様々な意見が寄せられました。
お気に入りのカードとその理由
「阪急阪神のSカード。大阪駅周辺によく行き、利用店舗が多いのが嬉しい。スーパーでも貯めれるのも嬉しいところです」(35~39歳女性、パート・アルバイト)
「セゾンカードの永久不滅ポイント。楽しい交換アイテムが多いので貯めています」(45~49、歳専業主婦)
「ゆめカード。500円の割引券が出てきて、専門店でも食料品でも使えるから便利です。」(40~44歳、会社員)
ポイントカード(アプリ)で困ったこと、「カードを忘れる」
ポイントカード(アプリ)の利用に際して困ったことでは、カードを提示できずポイントを付けられなかった、という声が最も多く、具体的には「忘れてしまう」(30~34歳、専業主婦)、「ポイントカードが財布から見つからず、結局つけられなかった!」(30~34歳、パート・アルバイト)、「家族に貸していて使えなかった」(45~49歳専業主婦)などがありました。ポイントはカードで貯めたい派が多かったですが、カードを忘れて悔しい経験をした人が多く見られました。
次いで多かったのが、ポイントの期限切れ。「まとまったポイントがあったが、期限が切れていた」(30~34歳、パート・アルバイト)、「失効されるポイントに気がつかない」(40~44歳、専業主婦)など、こちらも悔しい報告が多数ありました。
他にも、「アプリで貯めているが、たまにカードでないと貯められないお店がある」(45~49歳、パート・アルバイト)「店員がつけわすれた」(35~39歳、会社員)、「割り勘の時はカードを出しにくい」(40~44歳、専業主婦)といった意見がありました。
約8割がポイントカードを使えるかで買い物場所を決める
買い物場所を決める判断材料として、ポイントカードの存在は大きいようです。実に79.6%もの人がポイントカードを使えるかどうかで買い物場所を決めると回答しました。
調査概要
Shufoo! 利用者調査
- 調査エリア
- 全国
- 調査対象者
- 「シュフーポイント」会員(全年齢層の女性)
- サンプル数
- 合計有効回答サンプル数 6,940名
- 調査期間
- 2019年3月4日~3月7日
- 調査方法
- インターネットリサーチ
※1「株式会社ONE COMPATH」について
地図検索サービス「Mapion」、電子チラシサービス「Shufoo!」などデジタルメディアの運営を中心に事業展開する凸版印刷株式会社のグループ会社。2019年4月1日、株式会社マピオンから社名変更し、それまで凸版印刷が運営していた「Shufoo!」等の事業を承継しました。「Mapion」「Shufoo!」のほか、ウォーキングアプリ「aruku&(あるくと)」、位置情報ゲーム「ケータイ国盗り合戦」、コミュニケーションアプリ「ふたりの」等を運営しています。
URL https://onecompath.com/
※2「Shufoo!」について
2001年8月より凸版印刷が運営を開始し、2019年4月1日より株式会社ONE COMPATHが運営する20~40代の女性を中心に利用されている国内最大の電子チラシサービス。大手流通各社、地域主力スーパーなど約4,000法人、約110,000店舗が参加。PV数は月間4億PV、ユニークユーザー数は月間1,100万(2019年1月現在)となっています。チラシの閲覧回数や閲覧部分のデータを収集・分析するマーケティング機能も備えています。また、生活者は、スマートフォンやタブレット端末、PCなど様々なデバイスから、日本全国のチラシをはじめとする買い物情報を閲覧することができます。
※3 TSUTAYA発表による http://tsite.jp/r/fs/area/index.html
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クレジット:「株式会社ONE COMPATH 『Shufoo!』 調べ」 - *本ニュースリリースに記載している会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
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以上