8割が値上げで出費に影響あり、家計防衛策に「毛ガニを諦めた」「新幹線を自由席にする」など
帰省する人の5人に1人が「オフピーク帰省」 感染予防のため「ホテル帰省」の人も
凸版印刷株式会社のグループ会社である株式会社ONE COMPATHが運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は、「Shufoo!」を利用する全国の男女6,335名を対象として、2022年12月5日から12月8日に年末年始に関する意識調査を実施しました。
昨今の値上げが年末年始の出費に影響すると答えた人が8割にのぼりました。また、帰省する人の5人に1人が混雑回避や新型コロナの感染予防などを目的に、時期を外して「オフピーク帰省」することもわかりました。様々なイベントが控え出費も重なる年末年始ですが、今年は物価上昇や新型コロナの第8波、不安定な国際情勢など懸念材料が多く、生活者の財布の紐が堅くなっている様子がうかがえました。これに伴い、「毛ガニは諦めた」「新幹線を自由席にする」など様々な家計防衛策が集まりました。
«年末年始に関する意識調査»
■年末年始の印象、6割がポジティブも昨年比で減 コロナ、値上げ、国際情勢など不安要因も
■年末年始の出費額は「1万円未満」が最多 値上げが年末年始の出費に影響8割以上
■最も高い出費は材料が高騰する「おせち料理」 作らないし購入しない人も増加
■年末年始に帰省する人はおよそ3割 早めに帰省する理由は混雑回避とコロナ感染予防など
■義理の実家への帰省は「日帰り」が多数 コロナで「ホテル帰省」する人も
年末年始の印象、6割ポジティブも昨年比で減 コロナ、値上げ、国際情勢など不安要因も
「年末年始の印象」について聞いたところ、59.1%の人がポジティブなイメージと回答しています(「ポジティブ」18.1%、「ややポジティブ」41.0%)。「帰省、バーゲン、福袋、連休など楽しいイベントがあるから」(20代女性)など恒例のイベントを楽しみにしている人や、「昨年末に比べると新型コロナウイルスも落ち着いてきたし色々な制限が緩和されてきているから」(50代男性)と、コロナによる行動制限緩和に期待する意見もありました。また、「ワールドカップで盛り上がった」(20代女性)と、サッカー日本代表の活躍など明るい話題にポジティブなイメージを持つ人もいました。
一方で、「ややネガティブ」(25.2%)、「ネガティブ」(15.7%)と答えた人が昨年よりも増え、全体の40.9%の人がネガティブな印象を持っています。これにともないポジティブと感じている人は昨年比で10ポイント減っています。昨今の食品や日用品、光熱費などの値上げが相次いでいることから「色々な物の価格が高騰していて、節約しなければいけないから」(40代女性)、「物価があがって家計がきびしい」(40代男性)という声が多くありました。落ち着きを見せるコロナ禍ですが、第8波が広まってきていることから「コロナ感染がまだ安心できない」(50代女性)と心配する声が上がりました。また、「ウクライナ戦争の終息が見えないから」(20代女性)と昨今の国際情勢も相まって、先行き不透明な年末年始を不安視する人もいました。
年末年始の出費額は「1万円未満」が最多 値上げが年末年始の出費に影響8割以上
年末年始を通した出費額について聞いてみました。「1万円未満」が34.2%でトップ、ついで「1~3万円未満」が28.6%、「3~5万円未満」が19.7%という結果でした。昨年2021年の結果と大きく変わることはなく低予算化の傾向が見て取れます。
前述の年末年始の印象にもあったように、様々な値上げが出費額の予算にも影響していると思われます。そこで、昨今の値上げが年末年始の出費に影響するかどうかを聞いてみました。「影響がある」(57.6%)、「やや影響がある」(28.2%)を合わせて85.8%が影響があると回答しています。具体的にどんな影響があるかを聞いてみました。
おせち・年末年始のグルメ
・おせちの種類を減らす(30代女性)
・毛ガニの購入を諦めた(40代女性)
・自宅でのんびり過ごす為に食材を冷凍保存するが、肉も魚も野菜も高く悩み中(50代男性)
・今まではたらふくビール派でしたが、安くてすぐ酔える酒に変更(40代女性)
お年玉
・お年玉の額を減らしたい(30代男性)
・お年玉は減らしたくても減らせない(60代以上女性)
旅行・帰省・初詣
・新幹線の指定席ではなく自由席を検討している(30代女性)
・ガソリン代もかかるので、旦那の実家に帰省するか考える(30代女性)
・初詣などに行く機会が少なくなると思う。近場で済ませる(60代以上男性)
最も高い出費は材料が高騰する「おせち料理」 作らないし購入しない人も増加
年末年始を通した最も高い出費を聞いてみました。「おせち料理」が19.0%でトップでした。昨年も同様に1位でしたが、イクラ、かずのこ、タコといった海産物、伊達巻などの材料となる卵など、おせち料理を彩る食材の高騰が相次いでいることもあってか、今年もトップとなりました。2位は「お年玉」(18.1%)です。
なお、前問の値上げによる影響の具体例にもあるように、「おせち料理」の種類やランク、「お年玉」の額を減らしたいと答えた人も多くいました。年に1回の行事でもあることから、削りたいけれどなかなか難しいと捉えている人が多いとも見て取れます。
そのような「おせち」について、作る予定や購入予定を聞いてみました。「一部を作り、一部を購入する予定」(29.8%)、「全て購入する予定」(18.5%)をあわせて48.3%の人が購入する予定と答えていますが、昨年よりも約3ポイント減少しています。一方で、「作らないし購入もしない」と答えた人は45.3%となり、昨年比で約3ポイント増えています。お正月におせちを食べない人たちが年々増加しているようです。
年末年始に帰省する人はおよそ3割 早めに帰省する理由は混雑回避とコロナ感染予防など
年末年始の帰省予定について聞きました。自身の実家、配偶者・パートナーの実家それぞれおよそ3割弱(自身の実家26.6%、配偶者・パートナーの実家27.3%)の人が帰省予定(もしくは帰省した)と答えています。
帰省する人だけを見てみると、少数ですが年末年始よりも前もしくは後に帰省する「オフピーク帰省」派の人も(自身の実家:前10.5%、後11.7% 配偶者・パートナーの実家:前6.4%、後10.8%)いました。年末年始の時期を外して帰省する理由を聞いたところ「混雑しない時期を選んだ」(40代女性)、「年末年始は混むと予想する」(40代男性)といったように、帰省ラッシュの混雑を回避するためという人や、「交通費など高くなるから」(60代男性)と繁忙期を避けて旅費を抑えようとする声がありました。中には感染予防のために「早めに帰省した方が感染リスクを避けられる」(40代女性)という人もいました。
義実家への帰省は「日帰り」が多数 コロナ対策で「ホテル帰省」する人も
帰省期間中の宿泊場所についても聞いてみました。自身の実家に「全日程泊まる予定・泊まった」という人は43.8%、配偶者・パートナーの実家に「全日程泊まる予定・泊まった」人は30.5%となり13.3ポイントの開きがありました。
一方で、「日帰りで帰省する予定・した」人は自身の実家では45.6%でしたが、配偶者・パートナーの実家では61.4%という結果となりました。
「帰省」と言っても実家に泊まるだけではありません。全日程、もしくは一部の日程でホテルなどの実家以外で宿泊する「ホテル帰省」をする人もいます。「実家の親が高齢で、コロナの面でも心配なので」(女性50代)、「コロナが心配だから」(50代男性)などコロナ対策を理由にあげている人がいました。また、義理の実家はもちろんのこと、自身の実家でも気を遣うこともあり、「ホテルの方が気が楽」(40代女性)という声もありました。
調査概要
「Shufoo!」利用者調査
調査エリア:全国
調査対象者:「シュフーポイント」会員(全年齢層の男女)
サンプル数:合計有効回答サンプル数 6,335名
調査期間:2022年12月5日~12月8日
調査方法:インターネットリサーチ (自社調査)
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クレジット:「株式会社ONE COMPATH 『Shufoo!』 調べ」
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