~6時間ごとに3日後までの降水予報が見られる~
凸版印刷株式会社のグループ会社である株式会社ONE COMPATH(ワン・コンパス)では、位置情報や地図を中心とした様々な技術情報の発信やβ版サービスを試験的に公開するサイト「マピオンテックラボ」で、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の降水データを活用し、6時間ごとに3日後までの地球全体の降水予報を確認できる「世界降水マップ」を追加し、本日公開しました。
マピオンテックラボ URL:https://labs.mapion.co.jp/
開発の背景
当社では、1997 年に日本初のインターネット地図サービス「Mapion」(※1)の提供を開始して以来、地図や位置情報に関する技術の研究や開発を続けてきました。企業や生活者に寄り添う「ワンマイル・イノベーション・カンパニー」を企業ビジョンに掲げる当社として今後も多様化するニーズに対応するため、多彩な地図表現や関連する技術などを基にしたサービス展開の研究や開発を進めています。
近年、気候変動の影響から世界各地で気象による災害が多発しており、日本国内でも異常気象による集中豪雨が頻発しています。気象庁によると、国内における集中豪雨の発生頻度がこの45年間で2倍以上に増加しており、特に梅雨の時期に増加傾向にあるといいます(※2)。気象庁でも大雨災害に対する危機感を早めにもってもらうため、この6月から短い時間に集中的な豪雨をもたらす「線状降水帯」の予測情報の発表を始めました。
気象が社会に与える影響が高まってきているなか、天気に応じた商品の需要予測や輸送影響のリスク分析、観光地における人流分析など、ビジネスに気象データを活用する動きが活発化しています。 そこで当社では、気象データと地図や位置情報を活用し、地球全体の降水予報を確認できる「世界降水マップ」を開発しました。なお、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の降水データを活用しています。
「世界降水マップ」概要
URL:https://mapion.github.io/world-precipitation-map/
地球全体の降水予報(20kmメッシュ)を表示し、雨の激しさと降雨量が把握できます。画面左上のスライダーを動かすことで、6時間毎(6時間後~72時間後)の予報を確認できます。なお毎朝9時半にデータを更新します。日本はもちろん世界全体の降水量を確認できるため、今後日本に影響のある雨雲を確認できるだけなく、日本列島を縦断した雨雲が、今後どのような進路をたどるのかも確認できます。
なお、本サービスは試験的に行っているもので、利用者の安全やビジネス等に関わる意思決定に用いることはお控えください。
今後の展開
企業のマーケティング活動などのビジネスに活用いただけるように、法人向け地図サービスなどへの組み込みを検討してまいります。
今後も企業や生活者に寄り添う「ワンマイル・イノベーション・カンパニー」として、位置情報や地図の関連技術の公開をするとともに、デジタル地図の可能性を広げ、新たな技術や機能を活用したサービスを開発・提供していきます。
※1 地図検索サービス「Mapion(マピオン)」について
株式会社ONE COMPATHが、1997年(当時、株式会社サイバー・マップ・ジャパン)より運営し、月間1,200万人に利用されている地図検索サービス。視認性が高く正確で美しいデザインの地図を高頻度で更新し、日本全国のスポット検索やルート検索、天気予報や観光地情報などの便利な機能を提供しています。
URL:https://www.mapion.co.jp/
※2 集中豪雨の発生頻度がこの45年間で増加している~特に梅雨期で増加傾向が顕著~ (気象庁気象研究所 令和4年5月2 0日発表)
https://www.mri-jma.go.jp/Topics/R04/040520/press_040520.html
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